今回は、2025年1月に開催した、Japan EUC Nexus主催のEUC(エンドユーザーコンピューティング)イベント内容をポイントを凝縮してお届けします。
こちらでも紹介しています。
Omnissa新戦略とライセンスの重大変更
最初のセッションでは、Omnissaの金さんより、独立後のビジョンと、ユーザーに最も影響のあるライセンス変更について発表がありました。
独立企業「Omnissa」の強み
BroadcomによるVMware買収劇の末、投資会社KKRのもとでEUC部門は「Omnissa」として再出発しました。これにより、Broadcom時代のような投資回収のプレッシャーよりも、EUC製品への純粋な再投資と成長が期待できる体制が整いました。また、エコシステムの制約がなくなり、Nutanix(Horizon on Nutanix復活!)やCrowdStrikeとの連携強化など、ユーザー待望のパートナーシップが加速しています。
【重要】Horizonライセンスの変更点(2025年1月時点)
既存ユーザーにとって最も影響が大きいのが、以下のライセンスおよびバンドル製品の変更です。
永続ライセンスの終了: 今後の新規購入はサブスクリプションのみとなります。
新バンドル「VVF for VDI」: vSphereを含むバンドルが刷新されました。
vSAN容量の制限: バンドル版vSANは**「1コアあたり100GB」**の上限が設けられ、追加アドオンも廃止されました(大容量が必要な場合は別途VVFの購入が必要)。
NSXの除外: 新バンドルにはNSXが含まれないため、マイクロセグメンテーションなどを利用する場合は別途購入が必要です。
旧ライセンスキーの廃止: Horizon 2401以降、従来の短いキーは使用できなくなります。
脱・手作業!Workspace ONE UEM スクリプト活用術
数百・数千台のデバイス管理において、手作業は限界があります。大串さんのセッションでは、Workspace ONE UEMの「スクリプト機能」を使った実践的な効率化手法が紹介されました。
スクリプト機能の2大メリット
特権操作の代行: ユーザーに管理者権限がなくても、スクリプトの実行権限を「システム」に設定することで、レジストリ変更などの特権操作を安全に実行できます。
セルフサービス化: スクリプトをアプリカタログ(Intelligent Hub)に公開し、ユーザー自身が必要な時に実行できるようにします。
すぐ使えるユースケース
一時的な管理者権限付与: 必要な時だけユーザー自身で権限を取得。
ショートカット自動作成: 全ユーザーのデスクトップに特定のWebリンクを配置。
キッティング自動化: 初期設定時のレジストリ変更や構成を自動処理。
生成AIは相棒になるか?PowerCLIスクリプト開発
氏原さんのセッションでは、Microsoft Copilotのような生成AIを「相棒」にして、複雑なPowerCLIスクリプトを作成するデモが行われました。
AIと作るスクリプトのステップ
まるで先輩エンジニアに相談するように、段階的に指示を出すのがコツです。
単純な指示: 「VDIの一覧を表示するスクリプトを書いて」
具体化: 「エラーが出ているVDIだけ抽出して」
条件分岐: 「ただし、管理者用VMは除外して」
機能追加: 「結果を管理者にメール通知して」
注意点:AIを過信しない
Python好き: AIはPowerShellよりもPythonを書きたがる傾向があるため、言語指定は必須です。
長文は苦手: 長すぎるスクリプトを一気に読ませると処理しきれないことがあります。
テストは必須: 勝手にコードを書き換えることもあるため、必ず人間の目での確認とテストが必要です。
【速報】Horizon 2401 検証で見えた「5つの罠」
Omnissaブランドとして初のリリースとなる「Horizon 2401」。市島さんによる最速ハンズオンレポートでは、アップグレード時に潜む危険な落とし穴が共有されました。
結論:「見た目は同じでも、中身は別物」 管理コンソールの見た目は従来通りですが、内部のパスやサービス名は全面的に刷新されています。
アップグレード時の「5つの罠」
フォルダパス変更:
VMwareフォルダからOmnissaフォルダへ変更。パス指定しているスクリプトや監視ツールは全滅します。サービス名変更: Windowsサービス名もOmnissaに変更されるため、Zabbixなどの監視設定の見直しが必須です。
GPOテンプレート刷新: 新しいADMX/ADMLファイルのインポートが必要です。
ライセンスキー形式: 新しい長い形式のキーへの変換が必須です(猶予期間61日)。
ESB版ではない: 今回の2401は長期サポート版(ESB)ではありません。安定重視の本番環境は、次期ESB(2503予定)を待つのが賢明です。
コミュニティに参加して荒波を乗り越えよう
最後に私のセッションです。Omnissaの独立、ライセンス変更、製品リブランディング。EUC業界は激動の中にあります。公式情報だけではカバーしきれない現場のリアルな知見を得るために、コミュニティの重要性がかつてないほど高まっています。
注目のコミュニティ・イベント
NEXUS: 今回の主催コミュニティ。Omnissaだけでなく、EUC全般をテーマにした新しい集まりです。
Omnissa Tech Insider: 開発に近い立ち位置で情報交換ができる技術者向けプログラム。
VMUG UserCon (2月): 日本最大級のユーザーイベント。
NEXUS x Omnissa経営陣イベント (4月): Omnissa CEOらグローバル経営陣と直接対話できる貴重な機会です。
変化の時代こそ、孤立せずに横のつながりを持つことが最強の生存戦略です。ぜひコミュニティに参加し、最新情報をキャッチアップしていきましょう。


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